風景写真をうまく撮影する6つのコツ
風景写真は、プロ・アマ両方の写真家たちが好む題材です。季節ごとに移り変わる美しさとドラマに満ちた自然の景観は、世界のいたるところに溢れています。ただし、ありきたりの写真にならないよう、以下にある風景写真を撮るためのコツをぜひ参考にしてみてください。
奥行きを出す
風景写真を撮影する際、画像内の被写体すべてに焦点を当てることによって奥行きを出してみましょう。そのためには、f/16〜f/22の小開口を使って、前方と後方の被写体を鮮明に写し出します。小開口を使う時は、カメラを三脚に置くと(カメラの振動を抑える)レンズに届く光量を減らすことができます。
広角レンズを使う
風景写真には、広角レンズを使ってください。広角レンズであれば、より広範な視野を捉えるので、広大な広さを表現することができます。また、取り込める光量が多いので、フィールドの一段と広範な奥行きを出すことができ、シャッタースピードも速くすることができます。f/16 で撮影すると、前方と後方両方の被写体を鮮明に写し出すことができます。様々なカメラアングルを試してみてくださいね。
レンズフィルターを使う
風景写真では、二つのフィルターを使うといい効果が期待できます。偏光フィルターを使うと空が暗めになり、雲の白さと対照させてその青さを引き立てることができます。ニュートラル・デンシティ(ND)フィルターは、カメラに光が入り過ぎるのを防ぎます。晴れた日にカメラのシャッタースピードを遅くすることができない場合、空や水などの動きを捉えるにはNDフィルターがおすすめです。
動きを捉える
流れる水を撮影する場合、長時間露光で美しい白い水しぶきを写し出すことができる場合があります。その一つの手段として、TVまたはS(シャッター優先)モードで2秒以上の露光時間に設定する方法があります。また、AV (絞り優先)モードを使って、f/32(通常より多くの光量が必要)などの小開口を選択する方法もあります。
強い日差しの下で撮影する場合、ND フィルターを使ってカメラに当たる光量をフィルターし、カメラのシャッター時間が長くなるようにする必要があります。この種の写真撮影では、常に三脚を使って周辺画像をくっきりさせるようにしてください。
水面を鏡として利用する
薄日の中の水は、非常に美しい画像や投影を写し出す場合があります。「ゴールデンアワー」と呼ばれる、夜明け後1時間と日没前1時間は、そうした画像を撮影するための理想的な時間帯です。カメラを三脚に設置し、TVまたはS(シャッター優先)モードを選択します。遅いシャッタースピードを選ぶと、カメラが自動的に適切な開口を決めます。
鮮明な画像がなかなか写せない場合は、ISO 感度を上げてみることができますが、開始時の感度はISO 125が一般に適切です。
人間を撮る
自然だけに限らないセッティングであれば、被写体に人を含めてみましょう。愛くるしい子どもたちが花々の間を駆け抜けたり飛び跳ねたりしている姿は、素敵な写真を生み出します。ちなみに、人間の被写体は、写真の中央から少し外して位置付ける方がいい写真になります。
動く被写体の一瞬を切り取って鮮明に捉えたい場合は、速いシャッタースピードで撮影してください。動いている様子を撮影したい場合は、シャッタースピードを遅くします。